令和6年9月28日(土)、地元加須市の龍興寺「こども寺子屋」から約30名の小中学生が来校し、本校の食育教室を体験しました。
今回手伝い生徒として食育実践科1,2年生の有志13名が参加しました。
調理のデモンストレーションでは食育実践科1年の新井さんが巻き寿司を、食育実践科2年の鳥海さんが厚焼き卵を披露しました。高校生は、子どもたちが各班で調理をする際、包丁が安全に使われているか見守ったり、豚汁の具を入れるタイミングをアドバイスしたりしました。多くの高校生が子供たちと積極的にコミュニケーションを取るように心がけ、調理の楽しさを伝えられたようです。
こども寺子屋代表で龍興寺の保科住職によるお話や異年齢交流は、担当する高校生にとっても学びの多い機会となりました。
食育実践科2年2組は9月4日(水)、1組は5日(木)に、福島県郡山市の日本調理技術専門学校(Nitcho)様のご協力により、集中特別講習を実施しました。
専門学校で運営する農場の見学では、生産者の方から農場の特徴を伺い、その日の朝収穫したトウモロコシを生で試食させていただきました。普段食べているトウモロコシよりもみずみずしく、糖度が20度以上あるためフルーツのように甘いことに感動しました。また専門学校の施設では、学生の皆さんが調理しサービスしてくださった西洋料理のフルコースでテーブルマナーを学びました。
生徒の感想
・テーブルマナーで1番大切なことは、楽しく食べることが大切だと知ることができました。(Tさん、Nさん他)
・フランス料理では、皿の上に一つ一つの料理が盛り付けられているが、食べるときにはそれらを組み合わせながら選ぶことで、口の中で自分なりの料理が創作され楽しむことができると知り、緊張しながらも楽しく食事をすることができました。(Kさん)
・フランスでは客と店員は対等な関係であり、サービスをしてもらったときは、感謝の気持ちを声に出すことが大切だということがわかりました。(Tさん)
・アミューズで提供されたキッシュとムースは、同じ食材なのにテクスチャーが全く違い、ミキサーにかけ牛乳を加えるだけでこんなにも変わることに感動しました。(Hさん)
・「楽しく食べるには嫌いなものを減らすのが良い。無理に食べると嫌いになってしまうから一口だけ食べてみて」と講師の先生がお話されている時に、ちょうど苦手なものが運ばれてきた。食べられそうな気がして食べてみたら一口食べることができました。(Yさん)
生徒は、テーブルマナーから調理師として必要な心構え、客としての思いやり、食育に関することなど、多面的に学ぶことができました。
夏季休業に入った7月下旬に、希望者を対象に18ヶ所(ホテルオークラ、加賀屋銀座店、アルピーノ、パレスホテル大宮、築地すし好、つばめグリル、コロンバンなど)でインターンシップが実施されました。就職を視野に入れ希望の職種(和食・洋食・中華・製菓・集団調理)で実際に経験することで、多くの気付きがあったようです。
連日、慣れない満員電車での移動や、猛暑の中、体力勝負の毎日。緊張の中、指示された業務を行うことで精一杯の日々だったようです。
期間中、すべての実習場所にご挨拶にうかがい、実習生が一生懸命取り組む姿勢にお褒めのことばをいただきました。また、卒業生が活躍している実習場所も多く、卒業生が実習生の面倒を良く見てくださっており、とても安心しました。
ご協力いただきました各企業の皆さま、本当にお世話になりました。
令和6年7月11日(木)食育実践科1、2年生は、合同で集中特別講習を実施しました。
午前中は、都内渋谷区にある学校法人服部学園 服部栄養専門学校で専門学校の調理実習のデモンストレーションや施設の見学を行いました。
午後は港区の虎ノ門へ移動しホテルオークラ東京にて日本料理のテーブルマナーを行いました。初めて日本料理のテーブルマナーに触れる生徒が多く、緊張しながらも講師の先生の説明を受けながら、美味しい料理をいただきました。
服部栄養専門学校とホテルオークラ東京には、この春、本校食育実践科を卒業した先輩が在籍しています。集中特別講習の当日は、多忙な中、後輩たちのために登壇し現在の様子をお話してくれたり、エールを送ってくれました。
今回の講習は、生徒にとって進路を意識する機会となりました。また、調理師免許に必要な学びのための大変有意義な時間とりました。